地鎮祭とは?相場や流れ、挨拶回りのマナーや手土産について

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執筆・編集:マイレコメンド編集部
地鎮祭とは?相場や流れ、挨拶回りのマナーや手土産について

地鎮祭とは、その土地の守神に土地を利用する許しを得て、工事の安全祈願を祈る儀式のことです。

古くは日本書紀に登場する「鎮め祭」が地鎮祭にあたるとされており、祭壇には御神酒、洗米、水、塩、昆布や鯛などの海の幸、旬野菜と果物などの山の幸、玉串をお供えして行われます。

こちらでは、地鎮祭とはどんなものか?相場や流れ、着工前のご近所への挨拶回りのマナーや手土産などについても説明しています。

地鎮祭とは?日取りや時間帯について

  • 地鎮祭

    地鎮祭は一般的には神式で神様を祀ることが多く、しめ縄で四方を囲んだ祭場を作り、神様をお迎えしますが、仏式やキリスト教式などでも同様の儀式を行うこともあります。

    地鎮祭は吉日の午前中に行われる場合が多い

    地鎮祭の日取り

    地鎮祭も他の冠婚葬祭と同じように、大安などの六曜(ろくよう)吉日を選び、午前中に行われるのが一般的ですが、日程の調整などが難しいケースもあります。その場合は、施主や工事関係者、神主の都合の良い日を選びましょう。

    また多少の雨天では「雨降って地固まる」と縁起の良いものとされ、行われることも。

    地鎮祭に関しては工務店や工事関係者の方が準備してくださることが多いのですが、準備するものなどは事前に話し合っておくとスムーズです。

地鎮祭の流れや服装について

  • 地鎮祭の流れ

    一般的に、地鎮祭の進行は業者の方にお任せします。流れとしては開会の辞に始まり、お祓いから祝詞をあげ、現場のお祓いをします。

    そして、地鎮の儀から玉串奉奠、閉式の辞のあとに神酒拝戴となり、儀式の時間は15分から30分程度、用意から後片付けの時間をその前後に見積もられるのがよいでしょう。

    地鎮祭の服装は?

    服装は祈祷の儀式ということで、スーツにネクタイといったフォーマルな正装も見られますが、特に服装に決まりはありません。ただ、その後に挨拶回りに行かれる場合もあり、きちんとした格好で参加されるのが良いでしょう。

神主の方へのお礼について

  • 地鎮祭の流れ

    神主の方への地鎮祭のお礼の表書きは「初穂料」や「玉串料」、「御神饌料」などとして、紅白蝶結びの水引や白無地袋に包みます。

    一般的には2~5万円くらいが相場とされていますが、神社によっては地鎮祭祈祷の初穂料が決まっているところもありますので確認しておきましょう。

    神主へのお車代は必要?

    神主の方に「お車代」として5千~1万円を用意する場合もありますが、こちらも関係者の方に確認しておくと良いですね。

    また、神社で祭壇などを用意していただける場合もあり、その場合は神主の方へのお礼とは別に祭壇費用の有無などを確認しておくのが良いですね。

    そのほか、儀式で使用するためのお供え物の代金として5千~1万円くらいを用意しておきましょう。

工事関係者や棟梁へのお礼について

  • 工事関係者や棟梁へのお礼

    これから工事にあたられる工事関係者や棟梁の方へのご祝儀は、必ず必要なものではありません。「どうぞ皆さんで」と、お酒やジュースなどの飲み物や菓子折をお渡しするケースもあります。

    儀式に参加してくだったご近所の方やご親戚などには、お礼の気持ちを込めて菓子折りやタオルなどの記念品を用意されるのも良いですね。

    また儀式の後に宴会をする場合は「飲食費」などが必要になってきますが、最近は行われないことも多くなっています。

    招かれた場合の熨斗や水引、表書きについて

    地鎮祭の水引や表書き

    地鎮祭に招かれた場合のお祝いとしては酒類や果物、分けやすい菓子折が選ばれる傾向にあります。

    お供物としてお渡しする場合は「奉献」、お祝いとしてお渡しする場合は「地鎮祭御祝」「御祝」と表書を入れた紅白蝶結びの熨斗を用意しましょう。

    最近は車で来られている方のためにも酒席は設けられないことが多いため、後にみなさんでいただきやすい「個包装の菓子」などを持参されるのも良いですね。

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工事前の近所への挨拶回りについて

  • 近所への挨拶回り

    地鎮祭が終わり、着工前のご近所への挨拶回りは必ず必要というわけではありませんが、工事での騒音や車の出入りなどでご近所の方に御迷惑をかける場合もあります。

    挨拶回りに関しては施工会社の方と伺う場合や、工事関係者で行われる場合もあり、前もって施工会社や現場の方に確認されるのが良いでしょう。

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挨拶回りの品物について、相場や品は?

  • 挨拶回りの品物

    ご近所への品は、「御挨拶」や「粗品」とします。名前を入れる場合は、工事関係者と施工主の名を入れます。

    挨拶回りの品は、日持ちのするお菓子やタオル、台所用品などの日用品が選ばれる傾向にあり、金額の相場は500円くらいから2千円くらいまでが一般的です。

    相手が不在の場合は?

    相手が不在のケースや何度もご挨拶に伺うのが難しい場合も。その際は、工事の期間やどのようなご迷惑がかかるか、連絡先などの説明を品に添え、後日、引っ越しの挨拶を兼ねて訪問を検討されるのも良いですね。

    ただ、相手先が不在の場合、手紙を添えて挨拶回りの品を置いて帰る際は、日持ちのする食品や日用品の方が安心です。

    近年では建売、マンションなども増え、個人で地鎮祭を行う方は少なくなってきています。

    とはいえ、長い年月をその土地・その家で過ごすことを思うと、ご近所への挨拶、土地や建物、工事の安全祈願も兼ねた儀式は意味深いものに感じられます。

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