災害見舞い【相場や表書き】喜ばれる物とは?お礼は必要?
日本の歴史と災害は隣合わせ。日本は豊かな国であると共に、災害の多い国でもあり、親族や隣人と助け合う習慣は昔から存在しています。こちらでは、友人や知人、ご親類の方々が災害に合われた場合の災害見舞いのマナーを解説。見舞金の相場や表書き、何が喜ばれるのか?贈り物やそのお礼について説明します。
災害見舞いとは
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災害には地震、台風、水害、火事、竜巻、災害による事故など様々。大きな災害の場合は、自治体や県、国がまずは安全確保をしてくれますので、個々での訪問は一旦控え、状況を確認しながらその後の支援のための準備をしておきましょう。
避難所などでは多くの方々が不自由な思いをされていらっしゃることもあり、可能な範囲での支援活動への協力もその一つ。ただ、災害においては精神的なショックも大きいため、心に寄り添うなぐさめの言葉などはすぐにかけてあげることが大切です。
なるべく状況が落ち着いてから、必要な支援をお伺いするようにします。詳細な災害の状況や火災の原因などを伺うことは控え、ごく親しい身内関係の場合は、子供やお年寄りを預かったり、住居の提供をしたり、心安らぐ時間を少しでも取り戻せるようにしましょう。
駆けつけることができるようであれば、片付けや家事のお手伝いをしたり、生活再建のための力になってあげましょう。
災害見舞の品について
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緊急時に不要なものを送ってしまっては、かえってご迷惑になることもあります。可能な場合は、お相手の必要なものをお伺いするのが一番ですが、それが難しい場合は、すぐに必要になる生活用品が喜ばれます。
緊急の場合は当面の飲料水や食料品、好みにこだわりの出ない日用雑貨や衣料品などが選ばれます。
少し落ち着いてから贈る場合は、ずっと使って頂ける好みの品物をお贈りするのも心のケアになります。健康を気遣うものや、暑い季節には暑さを凌ぐもの、寒い季節は暖かく過ごせるものなど、その季節に合った日用品を選ぶようにしましょう。
災害見舞いの相場や見舞いの金額
災害時は何かと物入りなため、たとえ目上の方であっても生活再建に役立てていただける現金をお見舞金としてお渡しすることは失礼には当たりません。
お見舞金に決まった金額はなく、お相手との間柄によって大きく変わります。一般的に5,000円程度から数万円、関係が深い場合や災害に応じて、もっと高額なお見舞金をお渡しする場合もあります。
災害見舞いの表書きや熨斗について
表書きは形式にこだわらず白無地袋に「御見舞」「災害御見舞」とします。水引きや熨斗は不要です。品物の場合も無地の短冊をつける程度で、災害御見舞をお渡ししましょう。
表書きは、「御見舞」や「災害御見舞」とします。地震の場合は「震災御見舞」や「災害御見舞」、台風の場合は「災害御見舞」や「台風御見舞」、水害の場合は「水害御見舞」、火事の場合は「火災御見舞」(火元の場合)、「類焼御見舞」(火事の被害に合った方)とすることも。
災害見舞いのお返しは必要?
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災害見舞いのお返しは必要ありませんが、状況が落ち着きましたら礼状などで感謝の気持ちをお伝えするとともに、近況のご報告も添えると相手も安心されます。
近況報告も無理に大丈夫とお伝えするとかえって心配をかけてしまうことも。現状をそのままお伝えするのが良いでしょう。
どうしてもお返しがしたい場合は、気持ちにも金銭的にもゆとりが出てきた頃に心ばかりのお礼をしましょう。その場合の表書きは、御礼や粗品とします。何よりも、元気なお姿を見せることが一番のお返しとなります。