冬にぴったりの和菓子「日本の冬を菓子で表現」新春や早春も
日本の冬には厳しさの中にも風情を感じたり、春を待つ間を楽しむ習慣もたくさんあります。うっすらと雪化粧がほどこされた家屋に、こんこんと降り積もる雪、豪雪の中からひょっこりと顔を出す雪うさぎなど、いろんな情景が目に浮かびます。
そこで、こちらでは優しい甘さと見た目の美しさが魅力的な日本の冬を彩る和菓子をご紹介。真っ白な雪や氷を思わせる日本の冬の一幕を表現した菓子をはじめ、新春や早春を待ちわびる季節にぴったりの菓子を厳選しています。
目次
真っ白に降り積もる雪を思わせるようなお菓子
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冬といえば、真っ白に降り積もる雪の景色が印象的ですね。雪の多い地域としても有名な新潟県では冬も長く、春がとても待ち遠しいと聞きます。
そんな雪深い新潟を表現した「越乃雪」は、越後でとれた餅米の寒晒し粉と、暖かな四国特産の和三盆糖を絶妙に配合したお菓子です。
まるで雪のようにはかない口どけ「大和屋」の「越乃雪」
商品名 新潟 越乃雪本舗大和屋 越乃雪 値段 16個入:1,296円~48個入:3,780円(税込) 賞味期限 製造日より15日間 幕末から愛され続ける「大和屋(やまとや)」の「越乃雪(こしのゆき)」は、真っ白な見た目は、越路の山々に深々と積もる雪を思わせ、とても繊細できめ細やかな作りはホロリと繊細な口溶け。
上品な甘みでお茶請けや抹茶の席にも良く合い、昔から茶人や通人に好まれてきました。高杉晋作が「雪見」の代わりにしたと伝えられるほど、雪の情景を思い起こさせる風情あるお菓子です。
「雪国」の風物詩「雪だるま」をイメージしたお干菓子
商品名 越乃雪本舗大和屋 新潟雪だるま 値段 972円(税込) 賞味期限 製造日より60日間 見た目も可愛らしい「大和屋」の季節限定の「新潟雪だるま」は、サクっと軽やかな食感の「淡雪羹」にレモン風味がアクセントになった「お干菓子」です。
「雪国」の風物詩でもある「雪だるま」をイメージした菓子で、コロンと可愛らしい雪だるまの形をしたパッケージも、シャリっとした儚い食感も「雪」の季節にぴったりです♪
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雪のように真っ白な「松琴堂」の阿わ雪
出典:松琴堂商品名 松琴堂 阿わ雪 値段 2本入:2,376円(税込) 賞味期限 夏は7日間、冬は10日間 ふわり、さらさらと消えゆく雪を見立てて作られた老舗和菓子屋「松琴堂」の代表銘菓「阿わ雪」は、江戸末期に誕生した菓子です。
長年に渡って愛され続ける雪のように真っ白な「阿わ雪」の材料は、卵白、砂糖、寒天の厳選された良質な3種類のみ。一つ一つ丁寧に作る熟練の職人のなせる技で作られており、シンプルな材料ながらも上品な甘みが心に染み入るお菓子。
ふんわり、ほわほわっとした優しい食感と、白一色の清らかな姿がまさに雪のような菓子は、日本茶のほのかな苦味と合わさると絶妙です。
広告「ゆきごろも」と名付けられた可愛らしい姿
こちらも松琴堂の人気の和菓子。「ゆきごろも」と名付けられた菓子は、温かい衣をまとい、くるりと可愛らしい姿をしています。
出典:松琴堂商品名 松琴堂 ゆきごろも 化粧箱入 値段 8本入:1,080円(税込) 賞味期限 14日間 愛らしく上品な和柄の化粧箱に入った小さなゆきごろもは、松琴堂の銘菓「阿わ雪」を薄く焼いた和洋菓子カステラで巻き、黒胡麻入りの砂糖をまぶした贅沢な一品。素材を生かした素朴な旨味に洋菓子のコク深い味わいが重なります。
真っ白な阿わ雪を包み込む衣のサクっと軽い食感にしっかりと感じられる餡の甘みが絶妙!珈琲や紅茶にもぴったりのお味で、パッケージの可愛らしさも喜ばれるポイントです。
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冬の一幕を菓子で表現した「五郎丸屋」の薄氷
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ひんやりと静まる寒い朝、薄く張った氷のピキッパキッという音が冬らしさを感じさせてくれる光景。
雪深い北陸では水田一面に薄氷が張り、美しい朝の姿を見せてくれます。そして、そんな冬の一幕を菓子で表現したのが「薄氷本舗 五郎丸屋」の「薄氷」です。
「薄氷」は、薄氷に亀裂が入る姿を写した砂糖菓子
商品名 薄氷本舗 五郎丸屋 薄氷 値段 20枚入:3,188円(税込) 賞味期限 常温で60日 薄氷は、富山県特産の新大正米を使って作られた薄い煎餅に、阿波特産の高級和三盆糖を刷毛で塗った繊細な菓子。
この薄氷が創製されたのは1752年の江戸時代のこと。加賀藩主前田公より幕府に献上された由緒ある菓子で、現在も宮内省の御用や茶道会などから推賞されてきた逸品です。
口に入れると溶けるように消え、和三盆糖の風味がふわりと広がる上品な甘みに仕上げられており、薄氷のように薄く繊細な口当たりが魅力です。
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雪のような白さのお干菓子「亀屋良長」雪こんこ
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出典:亀屋良長
商品名 亀屋良長 暦(雪こんこ) 値段 864円(税込) 賞味期限 常温で30日 創業1803年、200年以上の歴史を持つ老舗和菓子店「亀屋良長」。長い歴史の中で培われてきた技や知識をフルに活かした伝統の和菓子は、和だけにとらわれず、洋風のお菓子や文化にも目を向けたユニークな取組を行っており、進化はとどまるところを知りません。
季節のモチーフをお干菓子で表現した「暦」シリーズの中でも人気の「雪こんこ」は、真ん中には雪だるま、それを囲むように雪の結晶や雪輪の押物が配置されており、金平糖のような白いゆかりと銀に光るアラザンが深々と降る雪のよう。雪のような白さを出すため落雁生地と和三盆糖を使用するなど、細部まで細かに作り込まれています。
雪月花がしらわれた小箱入りの「葛湯」
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商品名 二條若狭屋 不老泉 値段 3個入:864円~20個入:5,832円(税込) 賞味期限 1ヵ月 京都の老舗「二条若狭屋」の代表銘菓「不老泉」は、マッチ箱のような小箱に、版画家「徳力富吉郎氏」の「雪月花」があしらわれた可愛らしい「葛湯」です。
作り方は、お椀に入れて熱湯を注いでかきまぜるだけ。葛がとろーんととろける「葛湯」は体も温まり、パッケージの「うさぎの絵柄」も冬にピッタリですね♪
「しるこ」と「抹茶」はお湯を注ぐと、可愛らしい麩焼きの鳥とあられがふわっと浮き上がるのも女性に喜ばれるポイントです。
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真っ白な雪兎を思わせる「うさぎまんじゅう」
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日本の冬景色を思い浮かべると、そこには必ず愛らしい雪兎の姿が目に浮かぶという方も。
どら焼きで有名な「うさぎや」の「うさぎまんじゅう」は、雪のなかからひょっこりと顔を出す真っ白な雪兎にも似た、丸々とした姿と赤い目が愛らしいお菓子で、看板商品と並ぶ人気商品です。
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うさぎやの「うさぎまんじゅう」は優しい甘味が魅力
商品名 うさぎや うさぎまんじゅう 値段 1個:210円(税込) 賞味期限 2日間 上新粉には大和芋が合わさり、白い皮から大和芋の香りがほんわりと広がります。きめ細やかで滑らかなこし餡がきっちりと詰められ、小さいながらも重量感のある仕上がり。優しい甘味がお茶との相性も抜群です。
長い耳は焼印で表現され、真っ赤なクリっとした可愛い目がこちらを見ている様は、心まで和ませてくれますね。
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寒い時期に咲く花「椿」をイメージした菓子
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兵庫県姫路市に店を構える「伊勢屋」は、創業300年になります老舗和菓子店。冬から春にかけて咲く椿を模した「玉椿」は、姫路名物「塩味饅頭」と並ぶ看板商品です。
玉椿はその昔、11代将軍徳川家斉の娘と姫路城主の婚礼の頃に生まれ、今もなお姫路を代表する和菓子の一つとして愛され続けています。
広告伊勢屋本店の「玉椿(たまつばき)」はおすすめ
商品名 伊勢屋本店 玉椿 値段 15個入:1,944円(税込) 賞味期限 8日 椿の花に見立てた「玉椿」は、薄紅色の柔らかな求肥で黄身餡を包んだ上品な味わいと美味しさから、姫路藩の御用菓子に認められ、昭和の時代には天皇陛下に献上されたこともあるほど。
白小豆を使った餡は黄色味で口当たりも良く、上品な甘みと豊かな卵の風味が広がります。塩味がこし餡の甘みを引き立てる「塩味饅頭」と合わせて差し入れるのも。お抹茶との相性も良く、茶席菓子にもオススメです。
デパ地下でも購入可能!椿の花をイメージした菓子
出典:菓匠 清閑院商品名 菓匠 清閑院 椿の花 値段 8個入:2,981円、12個入:4,472円(税込) 賞味期限 製造から40日 女性に喜ばれる冬の和菓子をお探しなら、菓匠 清閑院の椿の花をイメージした季節限定の菓子をチェックしてみるのもオススメです。
見て食べて五感を満たすことができる「菓匠 清閑院(せいかんいん)」には、四季折々の情景が目に浮かぶような麗しい菓子が並んでおり、期間限定の椿の花をイメージした菓子は、愛媛県産の「せとか」の果皮を餡に合わせ、爽やかな風味に仕上げられています。
薄紅色のきんとんの可憐な雰囲気や、パッケージの華やかな包みも女性に喜ばれるポイントで、手土産やギフトにもオススメです♪
可愛らしい和鈴の形を模した最中
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鈴は人や神様を呼び寄せたり、獣や魔を追い払ったり、日本では縄文時代の頃には存在したとされる器物です。また縁起物として親しまれている文化もあり、和菓子屋「鈴懸」では、お客様に福が舞い込むようにという祈りを込めてシンボルとしています。
商品名 鈴懸 鈴乃最中 値段 1個:108円(税込) 賞味期限 常温3日 通年いただける人気商品「鈴乃最中」は、可愛らしい和鈴の形を模した最中に鈴懸伝統の餡を詰めた繊細なお菓子。新潟産の糯米こがねもちを使った芳ばしい最中が、餡との絶妙なハーモニーを奏でます。
鈴といえば12月のクリスマスにも欠かせないアイテムだったり、初詣の参拝で鈴を鳴らしたりと、年末年始にもご縁がありますね。
初春や早春にもおすすめの和菓子
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苺の旬は春先ですが、店頭を赤く彩り始めるのが冬。ハウス栽培で大きく育てられた真っ赤な苺は、世界一の生産量を誇る日本の名品!そんな苺を贅沢に使った和菓子が「苺大福」です。
新春や早春にもおすすめ「いちご大福」
商品名 鈴懸 苺大福 値段 1個:357円(税込) 賞味期限 常温1日 なかでも餡、苺、求肥のバランスが絶妙と称される「鈴懸」の苺大福は、地元福岡県の特産あまおうを大胆に使った逸品。
中の餡がうっすらと透ける大福からは気品が感じられ、繊細な求肥の薄さからは職人の高い技術が伝わってきます。また大福を割ると現れるあまおうの堂々とした存在感!鮮やかな苺の赤が目にも楽しませてくれます。
口の中で求肥の柔らかさと苺の甘酸っぱさ、そしてあっさりとした餡の甘さの絶妙な調和に、思わず顔がほころびます。※11月中旬~4月上旬まで販売。
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広告1月から2月ごろの和菓子におすすめ「うぐいす餅」
商品名 中村軒 うぐいす餅 値段 250円 賞味期限 約2日 明治16年創業の「中村軒」は、京都でも有名な老舗和菓子のお店です。桂離宮のそばに店を構えることおよそ140年。今も変わらず、連日店内は多くの人で賑わう盛況ぶりです。
そんな中村軒では、季節ごとにその時でしか味わうことができない和菓子を提供しており、梅が咲く頃に販売される「うぐいす餅」は、1月~2月ごろにかけての期間限定商品です。一足早い春の訪れを感じさせる名前の菓子は、うぐいす色に色付いたきな粉は希少な青大豆から作られており、口に運ぶと餡の上品な甘さがふわりと広がります。