結婚祝いの金額や相場は?のし袋や贈り物を送る時期について
「結婚」は人生の大きなイベント。当事者の2人にとっては人生において新たな始まりとなるイベントですが、結婚する2人の門出を祝福する気持ちを込めて贈る「結婚祝い」のマナーについては、注意すべき点がいくつかあります。そこで、結婚祝いの金額や相場をはじめ、のし袋や贈り物を送る時期、商品選びについてご説明します。
結婚祝いのマナーについて
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結婚式や披露宴の招待を受けたら、ご祝儀として結婚祝いを贈りましょう。お祝いは現金でも品物でも構いませんが、式に出席する場合は、披露宴の食事代も含めたお祝い金を贈るのが、最近の風習となっています。
近年では会費制のパーティを行う新郎新婦も多く、その場合は出席することがお祝いとなりますので、会費以外にご祝儀を用意する必要はありません。その際、現金をそのまま払うより、袋や白封筒に会費を入れてお渡ししましょう。
また、式を行わない、式に参加できなかった場合は、結婚の報告を受けた後に現金か品物をお贈りして、お祝いの気持ちを伝えましょう。
結婚祝いを送る時期、いつまでに送る?
本来結婚祝いは、挙式の1週間前までに現金または品物を相手の自宅に持参するのが習わしです。その際は先方の都合を伺い、大安吉日を選んで午前中に伺うのが正式なマナーとなっています。ですが、実情は結婚式の前後はバタバタと忙しいこともあるため、相手の都合に合わせて送るのがベター。
現在では、式の当日にご祝儀として現金を渡すことが多くなっていますが、品物を贈る場合は、荷物になってしまうため式の前後日に持参または郵送するようにしましょう。また、式の当日にお祝いの品を持参出来ない場合は、目録を渡し、後日品物を送るケースもあります。
結婚祝いの「熨斗」や祝儀袋について
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お祝いにつける水引は金銀10本が正式で、人生で一度きりの結んだら解けることのないという意味の「結び切り」、熨斗つき、表書きに「寿」「壽」「御結婚御祝」と入れましょう。また、祝儀袋には、それに見合った金額を入れるように気をつけます。
一般的に入れる金額が大きくなればなるほど、お祝儀袋は見た目も豪華に、袋の生地も厚くなる傾向にあります。3万円までの場合はシンプルなものを、5万円を超える場合は、華やかな祝儀袋を選ぶのがベター。
結婚祝いのご祝儀・御祝儀の金額や相場について
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お祝い金額は、一般的に両親であれば10万円前後、祖父母や兄弟姉妹、叔父等の親族は5万円~10万円前後、友人や同僚は2万~5万円程度が相場となりますが、年齢や立場、諸事情によって包む金額は異なってきますので、これらはあくまで目安として考えるようにしましょう。また、夫婦で出席する場合などは、5万円~7万、~10万円程度が相場となってきます。式に出席しない場合でも、上司が職場の部下へご祝儀を渡す場合もあります。
立場や状況によってご祝儀の金額は変わるもの
ビジネス絡みの友人の結婚式に招待された場合や、お仕事上のお付き合いで式に出席する場合などは、御祝儀の金額は友人の立場で出席するケースよりも高額になる傾向にあります。また、豪華な式に出席する場合など、立場や状況によってご祝儀の金額は変わってきます。
夫婦や数名でお渡しする場合は、一つの御祝儀袋にまとめて、連名でお贈りします。割り切れる数字は縁起が悪いとされていますが、最近では「2」はペアを表すものとして贈っても構わないとされています。その際、気になるようでしたら、1万円札と5千円札2枚にすることも。
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結婚式に参加できない場合など
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披露宴を欠席、または招待されていない場合は、お祝いの気持ちとして、友人同士や同僚なら5千円~1万円程度をお贈りしましょう。
現金ではなく品物を贈る場合、ペアのものや新婚生活で役立つ家庭用品などが選ばれる傾向にありますが、親しい間柄なら相手の希望を聞くのも良いでしょう。
昔から縁切りを連想させるナイフや包丁などの刃物、ガラスや陶器などの割れもの、「4」や「9」の数字に関するものはタブーとされてきましたが、それらが先方の希望するものであれば、お祝いの品として選ぶことはかまいません。最近では、ペアで揃えられたものは1つとしてとらえられる傾向にあります。また、品物を郵送する際に添えるメッセージや祝電を贈る場合は、忌み言葉には気をつけるようにしましょう。
相手との間柄にふさわしいお祝いを
マナーというものは、お互いが心地よく過ごすためのものですので、相手方に喜んで頂けるよう最低限のマナーを知ったうえで、結婚する2人の幸せを祝福してあげるのがベスト。そのためには、まず相手との間柄を考え、失礼のないようにその関係性にふさわしいお祝いをするように心がけると良いでしょう。